植生指数とは、衛星から送られてくる観測データを基に、植生状況の把握を目的とした指標となります。
本記事では、植生指数の活用にともなうデータの作成方法についてまとめました。
自社事業において取り入れを検討している方は、是非参考にしてみてください。
植生指数の活用例
ここでは、植生指数データの活用を検討するうえで、あらかじめ知っておきたい作成方法について詳しく解説してゆきます。
植生指数データ【1km】にまつわる作成方法
植生指数データ【1km】とは、各種数値の最大値を抽出する方法を用いたうえで、衛星センサーの観測データを基に作成される植生指数データのことを指します。
植生指数データ【1km】は、衛星センターから送られてきたデータを月単位にて合成することで、月別植生指数データを作り出します。
ただし、数値測定の対象期間中に、ずっと雪や雲などで地表が覆われている場合に関しては、数値が小さくなる傾向にあります。
また、水域付近のエリアについては、雲の完全な排除が困難だといえます。
そのため、便宜的にマスク処理を実施したうえで、0の値を格納する方法が用いられます。
植生指数データ【250m】にまつわる作成方法
衛星センサーから送られてくる観測データを基に、植生指数データ【250m】の作成を進めます。
また、植生指数データ【1km】と同じく、水域エリアでは、雲の除去が困難となる傾向にあります。
そのため、各種水域に該当するエリア(海/河川/湖沼 など)または水域周辺の地域に関しては、便宜的にマスク処理を実施したうえで、255の値を格納します。
なお、水域エリア以外にも、以下のようなケースにおいては、正確な植生指数データを取得できません。
■正確な植生指数データを取得できないケース
・衛星が対象範囲の陸域を観測できなかった場合
・センサー天頂角が40度より上の場合
・太陽天頂角が70度より上の場合
植生指数データの作成方法について理解を深めよう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、植生指数データの具体的な作成方法についてご理解いただけたと思います。
自社事業において植生指数データの活用を検討する際は、あらかじめ植生指数データにまつわる具体的な作成方法について理解を深めておきましょう。
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