数値表層モデルとは、人工構造物や樹木などの高さを含めた地表面の標高を表す三次元データのことを指します。
また、数値表層モデルは、特定地域の標高の高さ(山・谷など)を測定する際に用いられるケースが多いです。
本記事では、数値表層モデルにまつわる精度の高さについてまとめました。
数値表層モデルの活用を検討している方は、是非参考にしてみてください。
数値表層モデル(DSM)の活用例
数値表層モデルの活用を検討するにあたり、まずは、他の測定方法によって得られた情報との精度比較を実施することが大切です。
比較対象:GPS測量データ
まずは、数値表層モデルとGPS測量データとの比較について見ていきましょう。
■対象地区 :東京臨海地区/つくば地区
■検証の詳細:水平方向にて GPS 測量点にもっとも近しい数値表層モデルの点を抽出した後、標高値を比較する。
上記を比較した場合、航空レーザ測量の精度には及ばないことが判明しました。
しかし、図化作業にて得たデータよりもはるかに高い精度を獲得できることが確認されています。
比較対象:航空レーザ測量データ
次に、数値表層モデルと航空レーザ測量データとの比較について見ていきます。
■対象地区 :つくば地区
■検証の詳細:250m四方の検証エリアとして、4箇所を選定。各エリア50点ずつ検証ポイントを設ける。また、4箇所のエリアにて得られたデータの基、数値表層モデルと航空レーザ測量データの標高値を比較する。
上記を比較した場合、地表面のみならず、写真にて明確に判別できる建造物上面に関しても、高い精度を得られることが判明しています。
数値表層モデルの活用を検討しよう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、数値表層モデルの精度の高さについてご理解いただけたと思います。
本記事の内容について興味を持たれた方は、是非、数値表層モデルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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